ヒヤシンス群れ咲きたるその中ほど目覚めたるかの娘の美しさよ。

松浦亜弥さんの「風信子(ヒヤシンス)」のPVを観ました。
zetimaお約束の途中でフェードアウトしてしまう代物ではあったものの
とても綺麗な出来映えでした。


映像に透明感を感じました。
何故、そう感じたのか最初はわからなかったのですが、もう一度、
観なおしたところ解ってきました。


亜弥さんが瞳の焦点を合わせていないのですね。
カメラを真っ直ぐ見つめて歌うという方法が今回はとられていないた
めです。


おそらく、今回の楽曲は卒業という人生の一区切りを題材としている
ので、映像を絵画的に見せたかったのかもしれません。


歌いだしの部分はフォトグラフ的な表現がされています。
途中から色合いが濃くなってキャンバス風に変わります。


全体を通して変わらないのは映像が亜弥さんを客観的に捕らえている
ところです。
あくまでも、彼女は想い出のなかの存在なのです。


この映像を観ながらそんな事を感じました。


亜弥さんの最初の頃のPVは女の子の日常を扱ったものばかりだったと
思います。
彼女が心身ともに成長するにつれて内容がどんどん抽象的になってくる。
亜弥さんから溢れ出す美しさを根本に置いた作りになってきているの
ですね。


毎度の事ながら賛辞しか浮かんでこないのでクヤシイです。
されど、そんな亜弥さんの成長がうれしくもあります。


亜弥さんの事を心配して、”あやや、頑張れ!”って励ましてみたい。
彼女にそれをする機会など訪れないのでしょうね。


それでいいと思います。
松浦亜弥は至高の存在なのですから。