恋愛観


   ”結婚相手だったら素晴らしいと思うけれど、
    恋人にするタイプじゃないわ。”


以前、わたしが女の子に言われたセリフ。
年上のひとでした。


告白したわけじゃないですよ。
会社の同僚だったひとです。


あの頃はまだ恋愛とかピンとこなかったし、
彼女には悪いですが、タイプじゃなかったですし、


   自分ってば、そんな風に女性から見られているんだなぁ…。


くらいにしか感じませんでした。
(大好きなひとにコクってこの返事だったら、速攻でプロポーズやったろなぁ)


そういえば、これを言われた時、
ほめられたみたいに感じて結構うれしかった。


自分なりの恋愛観ってありますよね。


こんな恋をしたい。
こんなひとと一生をともにしたい。


偶像的なものの見方はできなかったなぁ。


例えば、
なっちみたいなひととつき合いたい。とか、
結婚するなら、絶対、あややみたいなひとと。とか。


先輩から彼女を紹介してやるからどんなコがタイプか聞かれた事がありました。
わたしは、その時、


   ”バカなコがいいです。”


って、答えたんです。


びっくりしますよね。
”何だそりゃ!”って聞きなおされました。


   ”ガハハって笑って、
    いきなり泣きはじめたり、
    何でもない事にこだわったり、
    でも、さりげなく周りに気を使ったりできてる。
    そんなコですよ。”


先輩にあきれられました。
”それは、バカなコじゃないよ。”って、
”そんな女の子だったら、自分が彼女にほしい。”って。


そう言いながらも、先輩は女の子を紹介してくれました。


恥ずかしがり屋な女の子でした。
シモネタを嫌がりました。


わたしは、シモネタって大切だと思うんです。
真面目に話せば恥ずかしい事なんて何もない。
変に茶化すからよくないんです。


ふたりでシモネタを真面目に話しました。


   ”わたしは、イヤ。
    そういう事は聞きたくないし、話もしたくないから。”


   ”だけど、お父さんとお母さんがそうしなかったら、
    オマエはここに居ないんだゼ。”


   ”そう…そうなのよね。
    そうなんだけれど…。”


そんな事を語り合った彼女もいまや立派なお母さんになっています。
あ、ダンナはわたしじゃありません。


相手を好きになるキッカケはいろいろあると思います。
今、まさに恋愛真っ只中って方もたくさんおられるでしょう。


何故か相手の事が気になって、
気づいたら、そのひとの事をばかり考えていて、
そのひとの事でこころの中がいっぱいになっていく。


自分の恋愛観ってなんだろう。
時には考えてみるのもいい事かなぁ。って思いました。