ファイナル。

「ダブルレインボウ」名古屋夜公演に参加しました。
今回は泣かされるかなあと事前に予想してましたけれど泣けなかったな。(不満でもなんでもなくて単純に)
代わりに感心して唸ってしまう場面は何度もありました。
アルバム「ダブルレインボウ」に収録されている楽曲を歌っている時は本当なら瞳を閉じて聴いていたかった。
それだけ価値のある透き通った突き抜けるような歌声だったから。
割れてしまうホールの音響に不満感を覚えながら、それを圧して尚、体感できる歌声の波紋に鳥肌を立てていました。
衝撃を受けたのは意外にも「砂NAMI」、この曲が発売された当時と比較して迫力が段違いだったじゃないですか。
最後のフレーズ、“胸に抱き”からの静寂、そして“笑いながら”への流れがビシッとキマってマジ喝采でした。
セットリスト、最新の楽曲と往年のシングル曲を組み合わせる奇抜な構成でしたね。
今回ばかりは失敗だったなあ、他のサイトさんの感想を読んでから参加していたら此処まで亜弥さんに遣られることはなかったはず、ほんと悔しい。
いつも通り亜弥さん合わせてフリしてた積もりだったのにスタミナが全然続かなくってね、年齢を感じさせられちゃいました。
でも、まるでスポーツか何かで亜弥さんと試合して負けた後のようま爽快感があって、いやあ素敵でしたよ。
亜弥さんのMC、今回も冴えていたのですがお喋りに惹き込まれながら自分は全く別の事を考えていました。
突発的に発せられるファンの声に上手に対応しながら肝心な部分では止まない声を一喝して鎮める、その手法は一種のカリスマを生みます。
前世の亜弥さんはさぞかし名のある武将だったのではないのだろうか。
この場で彼女の話術に惹き込まれ歓声を送っている面々(自分を含めて)は当時彼女の家臣だった人たちではないのだろうかってね。
その閃きが妙にしっくりきてしまってナルホドって勝手に納得していました。
生バンドのメンバーも素敵だったな、メンバー紹介でそれぞれが挨拶する場面でも社交辞令的でなくアドリブ感が溢れていましたし一体感がありました。
総括(にならないかもしれないですが)纏めます。
アイドルという分野があります。
そして、avexに代表されるポップスの分野もあります。
でも、亜弥さんが目指している方向はどちらでもない気がする。
まるで、双方の良い部分を取り込んで自分の個性にしようとしているような。
かつて、亜弥さんがアイドルという観念を彼女色に染めたように、松浦亜弥独自のポップス像を構築しようとしているのかもしれない。
勿論、彼女自身はそれを意識していないと思います。
今まで通り、大きな流れに突き動かされて自分の役割を果たしていくだけです。