愛と死をみつめて

不治の病に冒され治療の甲斐なく逝かれたみち子さんと、彼女を最期まで支えた実さんの逸話がドキュメンタリで放送されていました。
二人が遣り取りした手紙がもとになるので純愛となります。
けれど、この逸話が本当に悲しく伝わる理由はみち子さんの性格の所以だと思われます。
さりげなく他人を思い遣ることが出来た彼女は誰からも愛されるひとでした。
みち子さんの健気さが、恋人のみならず、医師や、病院に居合わせた患者たちや、友人や、彼女に関係した人たちを変えていくのです。
彼女を助けてくれるよう医師に懇願する患者もいたそうです。
それでも助けてあげられなかった、それが無念で仕方がないからです。
みち子さんの役を広末涼子さんが演じます。
広末さんとみち子さんは顔の雰囲気がとても似ているので適役と感じます。
懸命に泣くのを我慢していたのですが余計な事を思い浮かべてしまいました。
「誰からも愛される性格」ここに反応してしまったのです。
顔に包帯を巻いた広末さんと亜弥さんが重なった途端止まらなくなりました。
みち子役が亜弥さんじゃなくって良かったと思います。
想い入れがある分、亜弥さんだったならぐしゃぐしゃに泣いてしまうでしょうから。