トゥルー・コーリング

帰宅して遅い夕食を摂っている時間と放送時間が重なるためこれを観ている。
概要は下記の通り。

主人公のヒロイン、トゥルー・デイビーズには、特別な力が備わっている。
それは死を迎えたばかりの人たちの命を助ける、という特別な能力。無念の死を迎えた者が、彼女に「助けて」と救いを求めると、人知を超えた力が働き、その日の朝に逆戻りする。死ぬには早すぎた人たちの最後の一日を、彼女だけ再びやり直すことができるのだ。
幼い頃、目の前で殺された母親を救えなかった、という過去をもつトゥルー。これは、そんな自分のパワーを使って、生きたいと思う者たちの死を未然に防ごうと活躍する、ヒロインの物語である。

これの内容について考察してみる。
徒然ネタなので、伏せ文字はお約束で。
最初は観てて楽しかった。
本当は死ぬはずのなかったひとが不慮の死を遂げ彼女に救いを求めていると思っていたからだ。
それが、彼女の邪魔をする人物が介入し始めた辺りから判らなくなってしまった。
「死ぬ運命だったのだから助けてはいけない。」が彼の言い分だった。
死体は生への執着から毎回彼女に助けを求めてくるが救う事が正しいかどうかの判断を彼女はしてない。
時間を遡ってしまうのは歴史の綻びを繕わせるために神が与えた使命であると彼女は解釈しているようだ。
ただ、時間跳躍は彼女自身が保持している能力で死者の声を聞く事によって発動すると仮定するのであれば、彼女のしている事はお節介でしかなくなる。
このドラマは完結する前に打ち切りになったようだ。
どちらが善で、どちらが悪か。
ドラマや、アニメは分かり易くなければ認めて貰えないそうだ。
つまり、主役は常に善でなければならないという事。
ドラマが続けられなくなった理由は、視聴者の中に自分と同じ疑問(悪は彼女の方ではないのか)を感じるひとが増え始めたからではなかっただろうか。
うちの地域の放送も残るところ後5回、どういう結末になるのか見届けたいと思う。