色彩
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桜色や柿色がまだ沢山輝いていた頃、情熱はボクの中にあった。
のちに照り輝いていた黄金色が消えた。
桜色も、柿色もいなくなった。
象徴だった海色の半分が消えた時、ボクの中の情熱も消えてしまった。
ボクが追っていた情熱の色は最早なかったからだ。
そんなある日、奇跡が起こった。
消えてしまった桜色が、柿色や、黄金色までも、たった一日だけ蘇ったのだ。
そして、ボクの中にも奇跡が生まれていた。
情熱がまるで過ぎ去りし日のままに燃え上がっていた。
奇跡は繰り返さない。
依然、色彩を構成する色たちが魅力的だったとしても。
ボクの中の情熱があの頃のように熱くなることはないだろう。