松浦亜弥に足りないもの

亜弥ヲタだから彼女の楽曲が大好きで何度聴いても飽きることがない。ってひとが羨ましいです。
私の場合、大好きですが長く聴けません。
寧ろ、真希さんの楽曲のほうが新旧織り交ぜて聴いてます。
それについて考えてみます。
聴き続けられない要因は、亜弥さんの楽曲に感情をストレートに表現したものが殆ど無いからでしょうかね。
彼女が歌う恋愛は暗い部分が出て来ないのでとても綺麗に感じられます。
それでも、彼女のデビュー当時の楽曲やアルバムがやけに魅力的なのは当時の歌詞に感情が少しでも感じられたからでしょうか。
例えば、「トロ恋」、「ラブ涙」、「100KISS」、「S君」、「初めて唇を重ねた夜」等々。
口語的な歌詞にすることで少女の純粋な恋を上手く表現出来ていましたから。
逆に感情を露わに恋愛の暗い部分を歌わせたら抜群なのは、やはり梨華さんでしょうね。
例えば、「シャボン玉」のような楽曲です。
これをフォークというジャンルで表現するなら、亜弥さんのような楽曲を歌うのが松山千春さん。
梨華さんのような楽曲を歌うのが長渕剛さんでしょうか。
そういえば、中学生の頃、松山節が大好きだった私は正反対の恋愛を歌う長淵さんが嫌いだったな。w
今にして思えば、恋愛は綺麗事では到底表現し切れないのであって長淵さんのようなアプローチは必然だったわけです。
それを踏まえると、真希さんの楽曲を聴き続けられる理由が解ってきた気がします。
手を握って歩きたい」のような可愛い恋の曲。
涙の星」のような一途な恋の曲。
「DPGO」のような激しい恋の曲。
「愛バカ」、「ステーション」のような悲しい恋の曲。
彼女の楽曲には恋愛の明暗どちらも存在するからです。
私が「三角関係」にすごく惹かれた理由は恋愛の暗い部分を歌った亜弥さんには珍しい楽曲だったからです。

渋谷歩く二人 夢のような時間
大好きなこの人に 甘えている

彼女が担当したこれだけのフレーズに横恋慕の苦しさ上手く表現されています。
松浦亜弥に足りないのはこういった恋愛の暗い部分を表現した楽曲です。
そもそも、彼女の楽曲に「抱かれる(た)」という露骨な表現って見つからないですよね。
だから、そういう歌が必要だと思います。
そうしないと彼女はいつまでもアイドルから抜け出せないでしょう。
もっとリアルな恋愛を彼女に歌って貰いたいです。