「里見八犬伝」思い起こし。

菅野美穂さんの演技に惹かれて最後まで観ました。
彼女の演じる玉梓って女性の情のこわさを前面に出しながらいつも哀愁を漂わせているのですね。
玉梓の暗い部分を表現する時、菅野さんは唇の端を横に持ち上げます。
そうすることによって艶のあるふっくらとした唇が引き締まり魔の表情が出来上がるのです。
でも、それは涙を必死に堪えている時の表情なのですね。
他人を呪っていないと生きられない、それが大怨霊玉梓なのです。
ラストシーンで伏姫に導かれて浄化されていく玉梓が眩しいほどに美しかったのは本望を感じたからだと思います、そもそも生前の彼女は絶世の美女だったのですから。
自分は菅野さんのような妖しい魅力のある女性に惹かれます。
妖しさは美しさとも、カッコよさとも映るからです。
余談ですが、たまに亜弥さんにも妖しさを感じる時があるんですよ。
ライブの時、挑むような視線を客席に送ってくることがあるじゃないですか。
あれってかなり妖しいですよね、ゾクゾクしちゃいますもん。