介護

「どんまい!」を観終えました。
相武紗季ちゃん演ずる里見優の底抜けの明るさをありえねーという気持ちがあって今まで泣かずに来られたのですが、流石に最後は泣かされてしまいました。
底抜けに明るい分、傷ついた時には居た堪れなくなってしまう、そんな彼女の一面が感じられたからです。
考えてみれば、彼女の周囲には窮地に追い込まれた時に助言してくれるひとがいました。
彼女がいつも明るくいられたのはそういった人々のおかげだったのですね。
松平公平の中にもう一つの人格「リリー」が宿った理由について考えてみました。
逞しく優しい男性に欠けていたもの、それは自分の想い(意思)が上手に伝えられない事でした。
体躯に見合う精神が欲しかった、でも、どうすればそうなれるのかが判らず自分の不甲斐なさに心の底から悩んだのだと思います。
煩悶の末、それを実現させるために彼が出した答えが「リリー」だったのでしょう。
自分の代わりに想いを伝えてくれる知的な兄を出現させたのです。
「リリーさんも一緒になって帰ってくるのを待ってます。」
優(紗季ちゃん)がすごく優しかった、彼はこの言葉に救われました。
介護って、高齢者や、身体に障害を抱えたひとを助けてあげることだと思っていました。
でも、介護の本当の意味は心を癒してあげることなのだと教わりました。