2005-12-12 笑顔 WOKASHI 電車の中で亡くなった祖父に似た老人に出会った。 懐かしい笑顔だった。 彼が逝った時も、葬式の席でも、自分は泣けなかった。 祖父でなくなったものに寂しさだけを感じていた。 降り積もった想い出は、心の奥底で富士の万年雪のように消える事はない。 夢の中でもう一度彼に逢う機会を得たのなら、今度こそ自分は泣いてしまうだろうと思った。