ソロになるための才能

いつの放送分なのか判らないが、録画してあったハロモニ。を観た。
メンバーが咄嗟にとった行動を収めた映像を観ながら彼女たちの性格を分析するというもの。
多分、前々回くらいか。


今回、特筆すべきはミキティだった。


部屋にいきなり入ってきた三人の子供たち。
一人は泣いていて、後の二人が”藤本が泣かした”と囃し立てる。
あわてて泣いている子供をなだめようとするミキティだが…。


当然、子供たちは演技をしている。
台詞も役回りも決まっていてそれをこなすだけのこと。
ミキティの前にガキさん、れいなたんも子供たちに同じ芝居を持ちかけられている。


いきなり素人芝居を持ちかけられたミキティが状況を把握するためにとった行動は子供たちにあわせる事だった。
口調や台詞を真似てみる、もちろん苦し紛れだ。
それが子供たちには意外だった。
子供たちは知らない間に彼女に心を開いていた。
ものまね似てないよとか、ガキさんにもそう伝えておいてという台詞は勿論台本にはない。
彼女に気を許した故の子供たちのアドリブだったからだ。


彼女の行動を見ていてソロ藤本美貴が生まれた理由がわかった気がした。
歌が上手いとか、ダンスが綺麗とか、それだけではソロにはなれないのだろうね。
初対面なのに、逢って間もないのに、今までずっと知り合いだったかのような感覚になる、気持ちを楽にさせてくれる。
ソロとして歌うためにはそんな才能がいるのだと思う。
そういえば、亜弥さんも電車の中で見ず知らずの他人とよくお喋りしてたって話を聞いたことがあるし。


ミキティの短所ばかりが取り沙汰される、されど彼女はこんな素晴らしい長所を持っているのだ。
普通の女の子みたく短所と長所のどちらも魅せてくれるアイドル、それが藤本美貴なのだと思った。