頑張るということ。


学習塾で小学生が勉強している姿がニュースで放送されます。


「何のために勉強しているの?」


リポーターは決まって子供にインタビューします。
その時の子供の反応は大抵二通りです。


「オトナになったら何がしになりたいから。」


将来の夢を語ってくれます、素晴らしいことです。


「何がしという学校に入学したいから。」


学校に入学するのがゴールではないのにこう答える子供が多いです。
おそらく、勉強することが子供の本意ではないからだと思います。
受験に勝ち残るために親が子供を発奮させているのですね。


じゃ、何故やりたくない勉強を子供は必死になってやるのでしょう。


やらないと怒られるから。
それもあります。
でも、それでは気乗りしないため勉強が思うように捗りません。


おそらく、子供は親の喜ぶ顔が見たいために勉強するのです。
いい結果を出せば親は明るい表情を見せてくれます。
誉めてくれます、そのために子供は頑張るのです。


人間は他人に頼られたり、喜ばれることによって頑張れる生き物なのですね。


声優の野川さくらさんは駆出しの頃に仕事がうまくいかないのでやめようかと思っていた時期があったそうです。
そんな折、東京で開かれたイベントに北海道からたったひとりで駆けつけてくれた女の子がいました。
自分が声優が続けられているのはその女の子の励ましがあったからと彼女がどこかの番組で語っていたのを思い出しました。


好きな女の子が笑ってくれたとか、
何気ない親切に喜んでもらえたとか、
相手からしてみればそんなに深い意味はなくても、
自分が認められたと感じられたから、それがすごく嬉しかったから、
人間は次も頑張ろうと思うのです。


人間のそんな想いが愛の原動力になっているんじゃないのでしょうか。
いや、思いつきですけれどね。w