待ち合わせ
亜弥さんの「待ち合わせ」ってすごくおしゃれな楽曲だと思います。
制服(ブレザーがいいなあ)を着こなした亜弥さんが彼を待ちながらブルマンを楽しんでいる姿が浮かんできます。
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煉瓦造りのシックな洋館、駅前の道路に面した場所に立つわたしのお気に入りの喫茶店。
少し重い木製の扉を押し開ければ、扉に直付けの呼び鈴がカラカラと鳴ってわたしが来たことを店の主に知らせてくれる。
「あ、いらっしゃい、今日も待ち合わせかい?」
奥の扉から顔だけ出して微笑む、このひとがここのマスターだ。
「そうよ、彼、今日も部活が長引いているから。」
「そう、若いっていいねえ。」
そう言いながら扉の向こうに引っ込んだ顔がもう一度現れた。
「あ、いつものでいい?」
「いいよお、自分でやるからさ。」
この時間のマスターは忙しい、ちょうど珈琲豆を焙煎する時間なのだ。
わたしはお馴染みとなった厨房にもぐりこんで青い缶を手にとった。
ブルーマウンテンNo.1、わたしが大好きな銘柄。
でも、ここに通うようになるまでは珈琲に種類があるなんて知らなかった。
銘柄によって風味が違うってことも。
ここの常連さんはオトナばかりだけど、マスターが珈琲を立てるより、わたしが立てたほうが喜んでくれる。
それがマスターには納得いかないみたい。
「ね、亜弥ちゃん、ボクのも入れてよ。」
「はあい、おじさんブレンドでよかったよね。」
声の主がニコッと微笑む。
黒の背広を着こなした初老のおじさんは、何とかって会社の社長さんなんだって。
ちょっとカッコイイ、ああいうおじさんって憧れちゃうよね。
ピンクの花柄のカップをチョイスして珈琲を注ぐと芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。
彼が現れるまでの自分だけの時間。
あ、そういえば…、
あいつ昨日の電話でキスしていいかなんて言ってたっけ…。
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妄想してみました。
亜弥さんで妄想できたのは久しぶり、自分的にちょっとうれしかったです。