悲恋
思惟姉さんから、真希さんの『さよなら「友達にはなりたくないの」』の音源を頂きました。
めっちゃうれしかったっす、有難うございましたあ。
ということで、早速、新曲の感想などを書いてみようかなあと思います。
いつもながらの妄想ぶっ込みなのでネタバレにはならないと思いますが…。(汗)
…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・
○月×日 給湯室にて。
「今度、新しく配属されたカレって、めっちゃカッコよくない?」
「そう? わたしはタイプじゃないけど…。」
「またあ、真希ったらいつもそうじゃない、あなたってどんなひとが好みなの?」
「わたし?、わたしはぁ…。」
ひとりの男性の顔が無意識に脳裏に浮かぶ、かなり野暮ったい表情。
”あ、ありえない!”
”カレって、絶対カッコよくないし、それに奥さんいるじゃない。”
わたしは慌ててそれを打ち消した。
□月△日 職場にて。
「後藤、オマエにその口紅の色は似合わねェよ、もっと薄い系にしなよ。」
「おおきなお世話よお、アンタにそんなこと言われる筋合いないわ、わたし、アンタの彼女じゃないんだしい。」
「可愛くねえなあ、そんなことだから彼氏できないんだぞお。」
「出来なくて結構ですう、ったく、もうっ。」
彼との会話は不思議とムカつかない。
むしろ、楽しんでいる自分がいる。
笑顔がいいのだ、わたしはあの笑顔が大好きだ。
あっ…。
×月○日 職場にて(同僚との雑談)。
「うちの田舎来てみろよ、空気はいいし、食いもんはうまいし。」
「オマエの実家って、すっごい山ん中だもんなあ、アハハ。」
「うるっせえなあ、オマエは頼まれたって連れてってやんないからなあ、ハハハ。」
あ、また見てしまっている、この頃いつもそう。
話の内容なんかどうでもいいけれど。
わたし、彼のそばにいたいと思う、あの笑顔にずっとふれていたいと思う。
わたしだけのものにしたいと思う。
△月×日 彼の送別会にて。
「向こう行っても、ガンバれよ。」
「手紙ちょうだいね。」
「あのさ、転勤するだけなんだから、何で手紙書かにゃならんの、電話だってしょっちゅうするだろうし。」
「そうだよね、アハハ。」
とうとう打ち明けられなかった、どうしてしなかったの。
だって、友達なんていや、
あなたの恋人じゃなきゃ意味がない。
だから…。
これでいいのよ、さよならがいい。
この想いは内緒にして、めいっぱいの笑顔で彼を送り出すの。
…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・
えーっと、曲の背景はこんなのでは当然ないわけです。
でも、この楽曲を聴いた時に、一途さとか、狂おしさとか、感じてしまったんですね。
ふっと浮かんできたのが、不倫一歩手前の悲恋。
願っても決して幸せにはなれない愛でした。
何かね、近頃の真希さんの楽曲は全部大好きです。
PVの仕上がりはどうなんかねえ、すっごく気になってきました。
発売日が楽しみです。