松クリスタル

亜弥さんの名古屋ライブに行ってきました。
ウワサ通りでしたね、会場に来ている客風に濃さが目立たない。
一般客が多い気がしました。


わたしは夜の部だったので、昼の部の方と道程ですれ違いになりました。
「本当に楽しかったわよ、これあげるね。」
見ず知らずのおばさんがうちの娘にサイリウムを手渡してくれました。
嫁さんがお礼を言ってそれをありがたく頂きました。
おばさんのうれしそうな表情から今回のライブの出来のよさが予感出来ました。


セットリストを意識しないいつもながらの感想にしたいと思います。


幕が開き、ウェディングドレスを思わせる衣装の亜弥さんが現れます。
客席に背を向けて立っています。


実はもうこの瞬間で前回との違いが認識出来た気がしました。
わたしは二階席だったので彼女の表情がはっきりわかりませんでした。
亜弥さんが背を向けていることに気づかなかった。
まるで正面を向いているかのような迫力、威厳みたいなものが彼女から伝わって来ていました。


亜弥さんが正面を向き歌い始めます。
彼女の第一声が自分に届いた時、実際は彼女が歌っていると認識するまでの僅かの時間、不思議なことですが、自分の頭のなかは彼女の歌声しか入ってきていなかった。
演奏は亜弥さんの歌声のために瞬間かき消されていたのです。
亜弥さんの歌に演奏が絡み始めたのは、ああ歌い始めたのだなと認識してからです。
それは、まるで「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲を思わせるほどの迫力でした。


会場は終始薄いモヤにつつまれていました。
そこに当たる白色光、それは水晶の輝きです。
亜弥さんは常にその輝きの中にいました。
それは彼女の生み出す領域を増幅させる効果があったと思っています。


会場を覆いつくす輝くモヤの中に何かを感じていました。
亜弥さんが歌い、踊り、会場を煽る度に、モヤが方向を変えるのです。
雲の流れのように、視認できないドラゴンのようなものがうねるように。
音が生きていたと表現させて頂きます。
亜弥さんから発せられた気迫がモヤの中で反射し増幅され観客に投影されるのを感じました。


亜弥さんには前回見られなかった迫力が観られました。
今回の彼女のライブには真希さんのライブスタッフが加わっているという情報がありました。
それが彼女を変えさせたのだなということは想像できます。
されど、亜弥さんの発する迫力と、真希さんが表現する迫力はベツモノです。
おそらく、亜弥さんは新しい知識を取り入れ自分なりのやり方に昇華させることに成功したのだと思われます。


さらに、今回は選曲が素晴らしかった。
シングル曲中心であれば、一般の方にも馴染みがあります。
よく考えられていると思えたのはそれをメドレーとした点です。
いくら誰でも聞いたことのあるシングル曲でも特別な想い入れのない方なら楽曲全体を知っているハズもない。
サビの部分だけを集めたのであれば一般の方も楽しめるわけです。
ここに一般の方を飽きさせない演出があったわけですね。


亜弥さんのMCも今回は冴えていた気がします。
テンポを考えヲタの発する雑音までも計算にいれてネタが進行していきます。


亜弥さんがデビューして4年です。
あらためて本人から言われると尚更感慨深いですね。
彼女がつっ走ってきたこの歳月は、彼女を追い続けた自分の歳月でもあるのです。
亜弥さんに惹かれ始めた頃の自分、そして現在の自分。
亜弥さんが自分について回想したのと同じことをわたしもしていました。
そして自分はその想いに一片の曇りも見出せませんでした。


亜弥さんは明日も名古屋で仕事だそうです。
今夜はゆっくり休息して頂けそうです。


  「明日、今夜のライブのことを番組で聞かれるって読んでいるんですよ。
   わたしはその度に、”サイコー!”って言います。」
  「みなさんは、”あやや、サイコー!”って返してください。」


亜弥さんは、会場に来ていたわたし達にお願いしました。
わたしはやりますよ、素晴らしい感動をプレゼントしてくれた彼女へのお礼をこめて。