青の炎

衛星放送で「青の炎」が放送されていた。


”キミの事をもっと知りたいと思ったんだ。”
少年は自分の持っている自転車(ロードレーサー)と同型を購入し浜辺で必死に練習する刑事を見かけた。
どうして自転車を購入したのかと少年が尋ねた時、刑事がつぶやいた言葉だ。


少年が父親に渇望した言葉だった。
自分はここでしか泣けない。


亜弥さんの「1ミリの微笑」は何度観てもいい。
少年の心に住む少女の姿を投影させたものであるから美しい。
それを見つめる少年の瞳からこぼれる涙が胸を苦しくさせる。


常にクールを装いながら、心を苛む重圧に負けて激昂してしまう秀一。
一部始終を見通しているかのように淡々と話す紀子。
いつも思うのだが、櫛森秀一(二宮和也)、福原紀子(松浦亜弥)の会話(口調)は、
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジと、綾波レイのものにかなり似ていると思う。


アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は切ないが泣けない。
あれを観るものがやるべき事は主役に感情移入することではなく、
物語を辿り見極めることだからだ。