夢想
推すという意識のあるなしでこうも違うものなのだろうか。
うちの3人目について、今迄見ているようでそうでなかったんだなあって。
”愛する事に真っ直ぐなひとだから、愛の何たるかを知っている。
愛という観点において、ポジティブにも、ネガティブにもイメージを膨らませられる。
だからこそ、歌を生むことができるのだ。
そう思わないかね、ワトスン君。”
かの名探偵ならこう言うね、間違いない。
才能というものはひけらかすものじゃないのだね。
その価値は周囲がおのずと決めてくれる。
1人目がやっている努力は、自分たちには想像もつかない領域だと思う。
2人目がやっている努力は、あがきに見えるけど着実に実を結んでいく。
そして、3人目がやっている努力は、これからの可能性に繋がっているって思えるんだ。
旅芸人一座の吟遊詩人、踊子でもあり、歌も歌う。
彼女にしてみれば、同じ事を繰り返す日々かもしれないけれど、
ウワサはどんどん拡がっていく。
そして、唐突に転機はやってくる。
ゆくゆくは一国を任される定めを負う若者が現れ彼女を宮殿にいざなうかもしれない。
そうやって彼女は幸せを自分のものにするのだろう。
そんな事を想わせてくれるんだ、あさみんって娘はね。