覚醒

松浦亜弥の3枚目のアルバムを入手しました。


いつものわたしであれば、あややのアルバムは発売日以降に購入するのです。
通販とか、予約とかしないひとなので。
あややなら、慌てて購入しなくても、売り切れなんて有り得ないでしょうし)
で、今年も例年通りのつもりだったんですが…。


去年と今年の大きな違いは、ここに書き込みをしている事です。
早々と感想されているサイトさんが増えてきましたし、うちをよく訪ねて頂ける
方にも感想を頂いてしまったので、例年通りはよくないかな。
と、購入した次第です。


今までのあややのアルバムを思い起こしてみます。
どのアルバムにも個性というか、つんく♂さんがアピールしたい事(コンセプト)があったと
思うのですよ。


   ファーストKISS
      あややデビューの記念すべきアルバムのため、つんく♂さんは、
      彼女のはちきれんばかりの魅力を表現しよう考え、アルバムを
      アイドル色の強い楽曲ばかりにしています。


   T.W.O
      デビューから1年以上経過しているので、あややの潜在していた実力が
      開花し始めていました。
      それを感じたつんく♂さんは、様々な曲風、曲調をアルバムに取り
      入れます。
      彼女の適性が、どの音楽ジャンルにあるかを確認するためのアルバム
      だったのではないか。と思っています。


そして、今回のアルバム「×3」を聴いてみました。


オトナあややを期待している方、今回のアルバムはおすすめです。
でも、いきなり歌詞カードひろげて聴くなんて無粋なマネはよくありません。
最初は純粋に楽曲を、あややの声を聴いて頂きたい。
今までのあややと、今回の松浦亜弥の違いに率直に驚いて頂きたいのです。


最初に、”えっ…”って思ったのが、
   可能性の道(3曲目)


今までのアルバムを踏襲するのであれば、アルバムの最後にきてもいい楽曲なんです。
それが、早々現れてしまう。
以降、どうなる事かと思いました。


ここから、あややの成長に圧倒されていきます。
   オリジナル人生(5曲目)
   恋してごめんね(6曲目)
   THE LAST NIGHT(7曲目)
   私と私と私   (8曲目)
      :


ジャズなんです。
震えましたね。
この間の「HAPPY Xmas SHOW!」の情景が浮かんで来ました。


この歌はアイドルの歌じゃないですよ。
コンサートよりもディナーショーが似合いそうな。
彼女はそんなオトナになってしまっている。


かなり、もったいないと思ったのは楽曲がまとまってしまっている部分。


   ”ロングバージョンが欲しいィィ!”


もっと彼女に遊ばせてあげれば、ずっといい感じになった気がします。
遊ばせるというのは、この間、「HAPPY Xmas SHOW!」で山下さんの即興のフレーズに
あややが歌声で合わせたアレですね。


さらに、つんく♂さん最高!と思った部分があります。
「恋してごめんね」から「THE LAST NIGHT」に曲が移行する時、全く違和感がない。
「THE LAST NIGHT」は思いっきりのバラードなのでアルバムになったら繋ぎがぎこちない
だろうなぁ。なんて思っていたのですがそうじゃない。
気にならないのです。
あぁ、そういえばここです。
歌詞カードを見ながら聴いてはダメなところ。
次の楽曲が「THE LAST NIGHT」だとわかっていると、身構えて聴いてしまいますから。


特記したい事があります。
歌詞の内容が今まで目指していたものと全然違うところです。
少女から、オトナを匂わす内容に変わっているところ。
今までのアルバムで彼女が歌ったのは、消極的(受身)な女の子でした。
今回のアルバムで彼女が歌っているのは、積極的で個性のある女の子ばかりなのです。
彼氏がいるのに他のひとを好きになってしまったり、
母親に秘密ができたり。


従来は、アルバムといえどシングル曲の比重がかなりあったと思っています。
けれど、今回のつんく♂さんは、アルバム曲にかなり尽力されていて、シングル曲
はアルバム曲の箸休めに入れてあるかのよう。
(言い過ぎでした。)


わたしは、次のコンサートが俄然楽しみになりました。
(今回は曲風がジャズなのでコンサートでは静かに聴きたいですが…)