再認識。
仕事を終えて帰宅すると日付を越えるような時間になってしまっていた。
何気なくテレビの電源をいれたのだが、ちょうど前田有紀が歌い始める場面だった。
有紀ちゃんじゃん。
こんな時間に頑張っとるんやねぇ…。
ちょっと興味が湧いて新聞の番組欄に目を泳がせる。
あれぇ…
そんな番組やってないじゃん。
そんな番組とは、どんな番組の事か。
わたしが懸命になって探していたのはハロプロ関係の番組だった。
真夜中にハロプロ系の番組がやっていたら興味が湧かないかい。
予想に反してその時刻のその局で放映されていたのは演歌の番組だった。
おっかしいなぁ…。
少しもおかしくなんかないのである。
彼女は演歌歌手なのだから。
さらにその番組の司会者のコメントが笑えた。
前田有紀さんは演歌だけでなく、ポップスの方とユニットを組まれて
活躍しておいでです。
ポップスの方って…何(笑)。モーニング娘。の事である。
そういう事は暈かさなければいけない事柄なのだろうか。
つくづく芸能界とは不思議なところである。
前田有紀が演歌歌手であることを理解していたつもりだった。
しかし、わたしが目にする彼女はいつもハロプロメンと一緒にいるところ。
だから、わたしのなかで無意識に”前田有紀 with モーニング娘。”という図式が
出来上がっていたのだ。
笑ったね、自分にさ。そして彼女の事を再認識した。
大御所五木ひろしが後押しする娘。
番組の企画により飯田圭織がマネージャーとなったのが縁でハロプロに参入する事になったと
聞いている。
今年の夏季限定ユニットでは、なっち、あややと一緒にラップを歌った。
彼女は今回の”東京きりぎりす”で4枚目のシングルリリースだが、歌って踊れる演歌歌手は
とても斬新だと思っている。
どっぷりとした演歌を感じさせないのだ。
わたしは前田有紀という演歌歌手の醸し出すある意味特殊な波動(オーラ)に期待したいと
思っている。
当然、これからも見守っていくつもりである。